子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチン

米国ではヒトパピローマウイルス感染による関連癌として代表的な子宮頸癌の発生率は1999~2015年の間に年間1.6%減少しているにもかかわらず、日本では増加しております。

ヒトパピローマウイルス感染は子宮頸癌と中咽頭癌という、のどの癌の原因にもなります。 日本では中咽頭癌の発生率は男性で年間2.7%,女性 で0.8%増加しております。

当院では女性ではシルガード9(接種価格;29,700円)、男性ではガーダシル(接種価格:18,700円)を接種出来ます。(税込み)

参考文献

「第122回日本耳鼻咽喉科学会総会シンポジウム」 加藤 久幸

藤田医科大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

頭頸部がん治療の進歩
頭頸部がん治療における ヒトパピローマウイルスの役割

【詳細はこちら】

(日耳鼻125:1260-1266,2022)

男性のワクチン接種について

子宮頸がんワクチンは、当初は主に子宮頸がん予防を目的として開発されましたが、当院では男性にも子宮頸癌ワクチン接種を推奨しております。

その理由は、男性特有のHPV癌関連疾患の予防にあり、男性もワクチンを接種することで、頭頸部癌の発症予防および男性から女性へのHPVを感染させるリスクを減らすことができます。

ワクチンの種類及び接種方法

シルガード9

女性はシルガード9は公費適応年齢は小学校6年生(12歳)から高校1年生15/16歳年度内3月までが公費となります。

接種回数・接種間隔

  • 3回接種の場合
  • 1回目から2ヶ月後以降に2回目
    3回目は初回接種の6ヶ月後以降 1年以内に3回目の接種を終了することが望ましい

  • 2回接種の場合
  • 2回目は6~12ヶ月後以降
    13ヶ月後までに接種することが望ましい

ガーダシル

男性はガーダシルで自費となります。

  • 接種費用:18,700円/1回(税込)
  • 接種回数:3回
  • 接種間隔:
    1回目の接種から2か月あけて2回目を接種。3回目は1回目から6か月あけて接種
    (1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。)