耳管狭窄症とは
耳と鼻をつなぐ管(耳管)は普段は閉じています。耳管は鼓膜の外(外気)の圧力と鼓膜の内側(中耳)の圧力を同じにする役割があります。
耳管狭窄症とは普段は外気の変化に対応して耳管が開きますが、開きにくくなった状態のことをいいます。
鼓膜の内側が陰圧になりますと耳の症状が出ます。また、ひどくなると滲出性中耳炎などになります。
症状
- 耳閉感(耳が詰まった感じやボーッとした感じ)
- 耳鳴り
- 聞こえにくさ
- 自声強聴(声が割れる、くもる、話しにくい)
原因
鼻すすりの習慣やアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、かぜなどによる鼻やのどの炎症
鑑別
感音難聴 | 治療方法が異なります。 適宜、検査を追加し否定していきます。 |
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耳管開放症 | 頭を下げる姿勢をとると症状が軽快します。 体重の変化などが原因です。難治性です。 |
治療
耳鼻咽喉科専門医による鼻処置や抗生物質投与。
さまざまな種類の細菌が関わっている場合が多く、抗生物質が効かなければ種類を変更します。マクロライドの少量長期投与の適応となる場合もあります。